サイネージは、パソコンやスマートフォンの画面と違い、通りがかりの人が数秒だけ見るもの です。じっくり読まれる前提で作ると、情報が多すぎて何も伝わらない画面になりがちです。ここでは、見てもらえるコンテンツを作るための基本をまとめます。

1枚に伝えることは1つ

1枚のスライドで伝えることは、ひとつに絞りましょう。

  • 見出し(いちばん伝えたいこと)
  • 写真や図(ひと目でわかるもの)
  • 必要なら、短い補足(価格・期間・場所など)

情報が多いときは、複数のスライドに分けて順番に流します。

文字は思っているより大きく

サイネージは離れた場所から見られることが多いため、パソコンで作っているときの感覚より、文字をかなり大きくする必要があります。作ったものは、実際の画面に映して、見る人が立つ位置から読めるかを確認するのがいちばん確実です。

  • 細い書体より、太めの書体の方が遠くから読みやすい
  • 背景と文字の色の差(コントラスト)をはっきりさせる
  • 写真の上に文字を載せるときは、文字の後ろに帯や影を入れる

表示時間の目安

1枚あたりの表示時間は、短すぎると読み切れず、長すぎると次を待ってもらえません。文字の量に合わせて調整し、実際の画面で読み切れるかを確認しましょう。待ち時間がある場所(レジ待ち、受付、待合室)では、少し長めでも見てもらえます。

縦型と横型の使い分け

向き 向いている場所・内容
横型 カウンター上のメニュー、会議室・ロビーの案内、動画
縦型 店頭のポスター代わり、人の目線の高さに置くスタンド型、エレベーター前

縦型で使う場合は、ディスプレイやCMSが縦表示に対応しているかを確認してください。家庭用テレビは縦置きを想定していないことが多いので、縦型にするなら業務用ディスプレイがおすすめです。

動画を使うときの注意

  • 音は出さない前提で作る:店内やオフィスでは音を出せないことが多い。字幕や文字で伝える
  • 最初の数秒で伝える:途中から見る人が多いので、要点を早めに出す
  • ファイルの大きさ:解像度が高すぎる動画は、端末によっては再生がカクつくことがある。画面の解像度に合わせる

Canva やテンプレートを活用する

多くの海外製CMSは、デザインツールの Canva と連携でき、Canva で作ったデザインをそのまま画面に表示できます。また、各社が数百〜800種類以上のテンプレートを用意しています。ゼロから作るより、テンプレートを元に自分の店や会社に合わせて直す方が、早くきれいに仕上がります。

更新し続ける仕組みを作る

サイネージで一番多い失敗は、最初に作った中身がずっと同じまま になることです。同じ画面が続くと、だんだん誰も見なくなります。

  • 季節・月ごとに入れ替える予定を決めておく
  • 担当者を決め、更新の手順を簡単にしておく
  • スケジュール機能で、期間限定の内容が自動で終わるようにする

更新のしやすさは、CMS選びの大事なポイントでもあります。選び方はサイネージCMSの選び方で解説しています。