サイネージのCMSは、一度使い始めると画面の数が増えるほど乗り換えが大変になります。最初に次の7つを確認しておくと、あとで困ることが減ります。

1. 使いたい端末に対応しているか

いちばん大事なのが対応端末です。CMSは、それぞれの端末用のアプリ(プレーヤー)を通して画面に表示します。アプリがない端末では、ブラウザで表示できる場合もありますが、自動起動や画面の安定性で専用アプリに劣ることがあります。

当サイトの調査では、各社の得意な端末ははっきり分かれていました。

端末 対応しているCMSの例
Apple TV Kitcast(ほぼ唯一)
Fire TV Stick Yodeck、EasySignage、Kitcast、MangoSigns など多数
Samsung・LG の業務用ディスプレイ EasySignage、Yodeck、Kitcast、Signage Rocket など
Raspberry Pi Yodeck、EasySignage、PinToMind など

端末ごとの対応はCMSの比較表で、チェックを入れて絞り込めます。

2. 料金は「1画面いくら」か「アカウントでいくら」か

海外のクラウド型CMSは、多くが 1画面あたりの月額 です。年払いにすると割引になる会社がほとんどです。一方、SignageNow のようにプレイリストの数で料金が決まり、画面の数は無制限という会社もあります。

画面が1〜2台なら1画面単位の料金が安く、画面が多いならアカウント単位の料金が有利になることがあります。将来増やす予定の画面数で計算してみましょう。

3. 無料プラン・無料お試しがあるか

ほとんどの会社が無料お試し(14〜30日程度)を用意しています。さらに Yodeck と EasySignage は1画面なら無料で使い続けられるプランがあります(EasySignage は透かし表示あり)。実際の端末で、表示の速さや操作のしやすさを確かめてから契約するのが安全です。

4. 日本語で使えるか

海外製のCMSは、管理画面が英語のものが多いです。当サイトの調査では、日本語の管理画面があるのは Yodeck と EasySignage でした。EasySignage は日本から見ると料金が円で表示され、円で支払えます。

また、管理画面が日本語でも、画面に表示する文字(テロップなど)で日本語がきれいに出るかは別の問題です。日本語の文字を多く使う場合は、無料お試しの段階で必ず確認してください。詳しくは海外製サイネージCMSを日本で使うときの注意点で解説しています。

5. ネットが切れても表示が続くか(オフライン再生)

店舗のネット回線は、思ったより止まることがあります。多くのCMSは、端末に中身を保存しておき、回線が切れても最後に受け取った内容を表示し続けます(Yodeck は最大35日など)。止まると困る場所では、この機能があるかを確認しましょう。

6. 表示したいものに対応しているか(連携アプリ)

画像や動画のほかに、次のようなものを表示したいことがあります。

  • 天気・時計・ニュース
  • Google スライドや PowerPoint の資料
  • Power BI などのグラフ(社内掲示や工場向け)
  • SNS の投稿
  • Canva で作ったデザイン

各社とも「アプリ」や「ウィジェット」として用意していますが、種類や、どの料金プランで使えるかが違います。たとえば Power BI などのダッシュボード表示を重視するなら Fugo、Canva との連携は Yodeck・EasySignage・MangoSigns・Directable などが対応しています。

7. 管理のしやすさ(複数人・複数拠点)

店舗や拠点が増えると、次のような機能が必要になります。

  • 画面をグループ分けして、まとめて配信する
  • 担当者ごとに操作できる範囲を分ける(ユーザー権限)
  • 画面が止まっていないかを確認する(端末の状態表示)

小規模なら気にしなくてよいこともありますが、将来の広がりを考えて、上位プランで何ができるかを見ておくと安心です。

まとめ:まず端末を決めて、無料で試す

CMS選びは「使う端末を決める → その端末で動くCMSを2〜3社に絞る → 無料で試す」の順番がいちばん確実です。用途からの選び方は用途から選ぶも参考にしてください。