Windows のパソコンは、サイネージの再生機としても使えます。使わなくなったパソコンや、手のひらサイズの小型PC(ミニPC)を画面の裏に付ければ、専用の機器を買わなくても始められます。

Windows を選ぶ利点は、PowerPoint や社内のシステムをそのまま使えることと、国産のソフトが多く、日本語で使えるものを選びやすいことです。当サイトでは、Windows で動く主なサイネージソフト21本を、公式サイトと Microsoft Store の掲載内容で調べました。ここでは目的別に選び方を紹介します。全体の一覧はAndroid・Windowsのサイネージアプリ一覧にまとめています。

まずは無料で:Windows と PowerPoint の標準機能

画面が1台で、内容もあまり変えないなら、新しくソフトを買わなくても始められます。

PowerPoint の「キオスクで参照」

PowerPoint の[スライド ショーの設定]で「自動プレゼンテーション(キオスクで参照)」を選ぶと、Esc キーを押すまでスライドが全画面で繰り返し再生されます(Microsoft の公式ヘルプ)。各スライドの表示時間を決めておけば、そのまま店内や受付の掲示に使えます。

追加費用はかかりませんが、PowerPoint のライセンスは必要です。また、スケジュールで内容を切り替える、離れた場所から更新する、といったことはできません。

Windows のキオスクモード+Microsoft Edge

Windows の「割り当てられたアクセス(キオスク)」という機能で Microsoft Edge を選び、「デジタル/対話型サイネージ」として設定すると、指定した Webページを全画面で固定して表示 できます(Microsoft の公式ドキュメント)。社内のポータルや、Web で再生できるサイネージのページを流したいときに使えます。

この機能は Windows の Pro・Enterprise・Education などのエディションが必要 で、Home では使えません。

国産のサイネージソフト

日本の会社が作っているソフトは、画面も説明書も日本語で、問い合わせも日本語でできます。

ソフト 種類 料金の目安 無料で使える範囲
SmartSignage(福猫) 単体で使える 4,500円(税込・買い切り) 無料版あり(製品名の表示が入る)
時間割看板(アイ・オー・データ) 単体で使える 無料 無料。サポートは同社のPC・ディスプレイの利用者のみ
時間割看板2(アイ・オー・データ) 単体で使える 18,150円(税込・パッケージ版) 体験版あり(製品ロゴが出る)
Nomoad(ノモソフト) 単体で使える 28,800円(税別)〜/PC1台 フリー版あり(機能を減らした版)
e-Signage(シャープ) 単体・社内ネットワークで配信 オープン価格 体験版は販売店・シャープに問い合わせ
CYBER Signage(ソフネットジャパン) クラウド型 月1,300円(税込)〜/台 なし

料金は2026年10月11日時点の公式表示です。

  • SmartSignage:フォルダに画像・動画・PDF を入れるだけで順番に表示できます。まず無料版で試し、表示される製品名を消したくなったら数千円のライセンスを買う、という使い方ができます。Windows 11(64bit)用です
  • 時間割看板・時間割看板2:曜日と時間帯を決めて動画や静止画を流せます。無料の「時間割看板」はシンプルな機能だけ、有料の「時間割看板2」はテロップ・画面分割・緊急時の割り込み表示・PCの自動シャットダウンなど、店舗や学校で使う機能がそろっています
  • Nomoad:付属のスケジュール機能で、曜日・時間帯ごとの再生を細かく組めます。クラウドの契約なしで、パソコンだけで運用したい店舗や施設向けです
  • e-Signage(シャープ):管理用のパソコンで番組とスケジュールを作り、表示用のパソコンへ USB やネットワークで配ります。台数が多い施設や、クラウドを使わず社内で完結させたい法人向けです
  • CYBER Signage:作成から配信までブラウザでできる国産のクラウド型サービスで、Windows のパソコンを再生機にできます
暗い会議室の机に置かれたノートパソコンと、奥の壁で青く光る4面のビデオウォール
パソコンでスケジュールを組んで、画面に配信するイメージ

日本語で使えるクラウド型サービス

離れた場所の画面をまとめて管理したいなら、クラウド型のサービスが便利です。海外製のうち、管理画面を日本語で使えることを公式情報で確かめられたものは次のとおりです。

サービス 料金の目安 無料で使える範囲 Windows の条件
OptiSigns 1画面 月$10〜 3画面まで無料(ロゴ表示あり) Windows 10/11
Yodeck 1画面 月$8〜 1画面まで無料 Pro・Enterprise のみ(Home は不可)
EasySignage 1画面 月$7〜 1画面まで無料(ロゴ表示あり) Windows 7/8/10/11
  • OptiSigns:手持ちの Windows パソコンで、3画面まで無料で始められます。日本語のヘルプもあります
  • Yodeck:1画面なら期限なしで無料です。ただし Windows 版のプレーヤーは Pro か Enterprise のエディションが必要です。くわしくはYodeckのレビューをご覧ください
  • EasySignage:Windows 7 から動くので、古いパソコンの再利用にも向いています。くわしくはEasySignageのレビューをご覧ください

英語の画面でもよければ、PowerPoint をそのまま配信できる SignageTube や、10画面まで無料の PosterBooking、オープンソースの Xibo などもあります。料金と無料で使える範囲は一覧ページで確認できます。

目的別の選び方

やりたいこと 候補
1台だけ、とにかく無料で PowerPoint のキオスク、無料版の SmartSignage、時間割看板
月額費用なしで、時間帯ごとに切り替えたい 時間割看板2、Nomoad、SmartSignage
社内のWebページを全画面で出したい Windows のキオスクモード+Edge
離れた店舗の画面も日本語でまとめて管理したい CYBER Signage、OptiSigns、Yodeck、EasySignage
台数が多く、社内のネットワークで完結させたい シャープ e-Signage

設定で気をつけること

  • Windows Update の再起動:営業中に再起動されないよう、「アクティブ時間」を営業時間に合わせて設定しておきます
  • スリープと画面オフを切る:電源の設定で、画面が消える・スリープになる時間を「なし」にします
  • 電源を入れたら自動で再生させる:停電や再起動のあとに手で操作しなくて済むよう、自動でサインインしてソフトが起動するように設定します。ソフトによっては専用の設定があります
  • エディションを確かめる:キオスクモードや一部のクラウド型サービス(Yodeck など)は Windows の Pro 以上が必要です。小型PCを買うときは、Home か Pro かを確認しましょう
  • 熱とほこり:画面の裏は熱がこもりやすい場所です。ファンのない小型PCや、風通しのよい取り付け方を選びます

まとめ

  • 1台で内容もあまり変えないなら、PowerPoint のキオスク だけでも始められる
  • 月額費用をかけずに時間帯ごとの切り替えまでしたいなら、国産の SmartSignage・時間割看板2・Nomoad などの買い切りソフト
  • 離れた画面をまとめて日本語で管理するなら、国産の CYBER Signage、海外製なら OptiSigns・Yodeck・EasySignage
  • キオスクモードや Yodeck には Windows の Pro 以上 が必要

Android の端末を使う場合はAndroidで使えるサイネージアプリの選び方を、社内の数字やお知らせを出したい場合は社内掲示・ダッシュボードのサイネージもご覧ください。

2026年10月11日時点で、各社の公式サイト・Microsoft Store・Microsoft の公式ドキュメントをもとに作成しました。料金や機能は変わることがあるため、導入前に公式サイトで確認してください。