EasySignage(イージーサイネージ)は、オーストラリアの会社(BEETEK PTY LTD)が提供しているクラウド型のサイネージCMSです。海外製でありながら、管理画面を日本語に切り替えられ、料金を円で表示・支払いできるのが大きな特徴です。
「海外のサイネージCMSは安いけれど、英語の画面とドル払いが不安」という人にとって、最初に候補にしやすいサービスです。この記事では、EasySignage の公式サイトの情報をもとに、特徴・料金・対応端末・始め方をまとめました。編集部が実機で検証した記事ではなく、公式情報を調べて整理したガイドです。
ひとことで言うと
EasySignage をひとことで言うと、**「日本語の画面と円の料金で、業務用ディスプレイにも安く入れられるCMS」**です。
- 管理画面は日本語を含む17言語に対応
- 料金ページで円(JPY)を選べ、年払いなら1画面あたり月 ¥833 から
- 1画面までは無料で、期限なく使える(ロゴの透かし入り)
- Samsung・LG・Philips・Sony・BrightSign など、業務用ディスプレイのメーカーへの対応が幅広い
- ISO/IEC 27001 認証と SOC 2 の報告書があり、上位プランでは SSO や二段階認証も使える
他のCMSと違うところ
EasySignage の「ほかと違うところ」は、大きく分けて3つあります。
1. 円で払えて、日本語で操作できる
海外のサイネージCMSの多くは、管理画面が英語で、支払いは米ドルやユーロです。為替で毎月の金額が変わり、カード会社の海外利用手数料もかかります。
EasySignage の料金ページには通貨を選ぶ欄があり、米ドル・豪ドル・カナダドル・ユーロ・英ポンドに加えて**日本円(JPY)**があります。日本から見ると、最初から円で表示される仕組みになっています。編集部が調べた注目5社の中で、円の料金表を用意していたのは EasySignage だけでした。
管理画面も、画面上部の言語メニューから「日本語」を選ぶと、日本語で表示されます。サポートとのやりとりは英語になると考えておくのが無難ですが、毎日の更新作業を日本語の画面でできるのは、パソコンが得意でないスタッフにとって大きな安心材料です。
2. 業務用ディスプレイの対応メーカーが多い
サイネージ専用の「業務用ディスプレイ」には、外付けの端末なしでCMSのアプリを入れられる機種があります。EasySignage の再生アプリのダウンロードページには、次のようなメーカー・機器が並んでいます。
- Samsung(スマートサイネージ)、LG(webOS)、Philips、Sony、BrightSign
- Vestel、AG Neovo、TCL、ViewSonic、Amino、NovaStar
- Android、Fire TV、Amazon Signage Stick、Windows、Linux、Raspberry Pi、ChromeOS、Webブラウザ
ディスプレイ本体のブランドが決まっている現場でも合わせやすいのが強みです。すでに業務用ディスプレイを入れているお店や施設で、「CMSだけ入れ替えたい」というときに候補になります。くわしくは業務用ディスプレイでサイネージを始めるも参考にしてください。
3. 無料と低価格の幅が広く、上位プランは大企業向けの機能まである
1画面だけなら無料、有料でも年払いで1画面 ¥833 からと、入口の価格は今回の5社の中で最も安い部類です。一方で上位の Enterprise プランには、SSO・二段階認証・再生の記録(プルーフ・オブ・プレイ)・監査ログ・POS(レジ)との連携などがあり、小さなお店から多店舗チェーンまで、同じCMSのままプランを上げていける作りになっています。
このほか、次のような機能も EasySignage の特徴として紹介されています。
- Canva 連携:Canva で作ったデザインを埋め込むと、Canva 側で直した内容がそのまま画面に反映される
- ビデオウォール:複数の画面を1枚の大きな画面のように同期。専用のビデオウォール用機器がいらないと説明されています
- タッチパネルのキオスク作成:カタログ・館内案内・メニューなど、タッチで操作する画面を作れる(Premium 以上)
- AI アシスタント(MCP):Claude・ChatGPT・Gemini などから、話しかけるように画面を管理できる(Premium 以上)
- ホワイトラベル:販売店向けの制度で、自社のロゴや独自ドメインで提供できる
主な機能
公式サイトの機能ページに並んでいる主な機能を、目的別にまとめます。
| 目的 | 主な機能 |
|---|---|
| 表示する | 画像・動画、プレイリスト、レイアウト(画面の分割)、100以上のアプリ・連携 |
| 時間で切り替える | スケジュール、再生時間の指定、ルールによる自動化 |
| 画面を管理する | グループ分け、電源・明るさの管理、地図での位置表示、自動アップデート |
| ネットが切れても | オフライン再生(無料プランでも対象) |
| 記録する | 再生記録、統計(1台あたり2週間分)、通知、監査ログ |
| チームで使う | チーム管理、複数の管理者、SSO、二段階認証、IP・国による制限 |
| つなぐ | AI アシスタント(MCP)、オープンAPI、Zapier(近日公開) |
アプリは、Google スライド・YouTube・天気・Power BI などが紹介されています。Canva 連携では、Canva の25万点以上の無料テンプレートが使えると案内されています。
セキュリティについては、Google Cloud 上で動いていること、保存データの AES-256 暗号化、通信の TLS 1.2 以上での暗号化が説明されています。データを置く地域(国)は、公式サイトでは確認できませんでした。
対応端末
主な対応端末をまとめます。
| 端末 | 対応 | メモ |
|---|---|---|
| Samsung 業務用 | ◎ | ディスプレイに直接アプリを入れる |
| LG 業務用(webOS) | ◎ | 同上 |
| Philips・Sony・Vestel など | ◎ | 機種によって対応が異なる |
| BrightSign | ◎ | |
| Android 端末 | ◎ | Google Play または APK |
| Fire TV | ◎ | Amazon Signage Stick も対応 |
| Windows・Linux | ◎ | |
| Raspberry Pi | ◎ | |
| ChromeOS | ◎ | |
| Apple TV・Mac・iPad | — | 対応の記載なし |
◎=対応、—=非対応または記載なし
自社の専用プレーヤー EasySignage EZ-2 もあります。公式サイトによると、Android 14、4GB メモリ、32GB ストレージ、4K 出力、ファンなしの小さな箱で、LAN ケーブル1本で電源もとれる PoE 給電に対応しています。EasySignage のアプリ専用に固定された作りで、勝手に設定を変えられにくいのも特徴です。ただし価格と日本への発送、日本向けの電源プラグについては、公式サイトでは確認できませんでした。
Apple TV でサイネージをしたい場合は、Kitcast を検討してください。
料金とプラン
料金は1画面ごとで、月払いか年払いを選べます。年払いは最大17%安くなります。
| プラン | 年払い(1画面・月) | 月払い(1画面・月) | 米ドルの場合(年払い) |
|---|---|---|---|
| Free | 無料(1画面まで) | 無料 | $0 |
| Basic | ¥833 | ¥1,000 | $5.83 |
| Premium | ¥1,240 | ¥1,480 | $8.25 |
| Enterprise | ¥1,500 | ¥1,800 | $10.83 |
(料金ページの円表示より。年払いは12か月分をまとめて支払います)
- Free:1画面・1ユーザー、容量200MB。10秒ごとに EasySignage のロゴの透かしが出ます。オフライン再生と Canva 連携は使えます
- Basic:ユーザー無制限、容量10GB+1画面ごとに2GB、透かしなし、100以上のアプリ
- Premium:独自アプリ、キオスク作成、チーム管理と権限、BIダッシュボード、Google ドライブの自動同期、高度なスケジュール、AI アシスタント(MCP)
- Enterprise:SSO、二段階認証、再生記録、監査ログ、位置情報、POS 連携など。メールに加えてチャット・ビデオ通話のサポート
割引として、教育機関20%、非営利団体20%、20画面以上で10%が案内されています。再生機の費用は別で、公式サイトでは Android の端末なら $50〜$100 程度からと紹介しています。
注意点として、料金ページの FAQ には「有料プランは1画面 $7(年払いで $5.83)から」と書かれており、円の金額は通貨を切り替えたときの表示です。実際に円で請求されるかは、申し込み画面でもう一度確認するのがおすすめです。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 日本語の管理画面で、円で支払いたい
- Samsung・LG・Philips・Sony などの業務用ディスプレイで使いたい
- まず1画面を無料で試し、うまくいったら画面を増やしたい
- 飲食店のメニューや店頭の案内を安く運用したい(飲食店のメニューボード)
- 将来、多店舗展開や SSO などの管理機能が必要になりそう
向いていない人
- Apple TV・Mac・iPad で表示したい
- 透かしなしで、ずっと無料で使いたい(無料プランは透かし入り)
- 家庭用のテレビ(スマートテレビ)に直接アプリを入れたい(業務用ディスプレイが前提)
- 専用プレーヤーを国内ですぐに買いたい(EZ-2 は日本での販売情報が確認できない)
始め方(申し込みから表示までの流れ)
- 無料アカウントを作る:公式サイトから申し込みます。無料プランはクレジットカード不要です。
- 言語を日本語にする:管理画面の上部にある言語メニューから「日本語」を選びます。
- 再生機を用意する:今あるテレビに Fire TV Stick や Android 端末をつなぐか、対応する業務用ディスプレイを使います。
- アプリを入れて登録する:再生機に EasySignage のアプリを入れ、画面に出るコードを管理画面で登録します。
- プレイリストを作る:画像・動画・Canva のデザイン・アプリを並べ、表示する時間を決めます。
- 有料プランに切り替える:透かしを消したいとき、画面を増やしたいときに、Basic 以上へ切り替えます。
無料プランのうちに、日本語の文字がきれいに出るか、使いたい端末で安定して動くかを確かめておくと、あとで困りません。
まとめ
EasySignage は、日本語の管理画面と円建ての料金という「日本で使いやすい条件」をそろえた、数少ない海外製CMSです。業務用ディスプレイのメーカーへの対応が広く、無料の1画面から始めて、Enterprise の管理機能まで同じサービスで伸ばしていけます。
気をつけたいのは、無料プランの透かし、Apple 製品に対応していないこと、専用プレーヤーの日本での入手方法が分からないことです。**「日本語と円で、安く・広く使いたい」**なら、まず試してみたいCMSです。
(2026年10月時点、公式サイトの情報をもとに編集部がまとめました)
5社をくらべたいときは注目のサイネージCMS 5社の比較表を見てください。
EasySignage の対応端末や料金の一覧は、EasySignage のCMS詳細ページにもまとめています。
