Android は、サイネージの再生端末としていちばん安く、選択肢が多いOSです。数千円〜1万円台の Android TV ボックスやタブレットに、Google Play からアプリを入れるだけで始められます。

ただ、Google Play には「サイネージ」と名の付くアプリがたくさんあり、どれを選べばよいか分かりにくいのも事実です。当サイトでは、Google Play で配布されている主なサイネージアプリ21本を、公式サイトと Google Play の掲載内容で調べました。ここでは、その中から日本語で使えるものを中心に、目的別の選び方を紹介します。全体の一覧はAndroid・Windowsのサイネージアプリ一覧にまとめています。

Android のサイネージアプリは3種類

アプリは、仕組みによって大きく3つに分かれます。

種類 仕組み 向いている人
クラウドCMSの再生アプリ Web の管理画面で中身を作り、離れた場所の画面に配信する 複数の画面をまとめて管理したい。離れた店舗の画面も更新したい
単体で再生するアプリ USBメモリや端末の中の画像・動画を、そのまま繰り返し流す 1台だけでよい。アカウントや月額費用なしで始めたい
キオスクブラウザ Webページを全画面で表示し、ほかの操作をできないようにする 自社のWebページやWeb版のCMSを表示したい

迷ったら、画面が1台で中身もあまり変えないなら単体のアプリ、2台以上や遠くの画面を更新するならクラウドCMS と考えると選びやすくなります。

日本語で使える主なアプリ

アプリ本体か管理画面を日本語で使えることを、公式情報で確かめられたものです。

アプリ 種類 料金の目安 無料で使える範囲
クラウドサイネージ for Google Drive(国産) 単体で再生(Googleドライブ連携) 買い切り 900円/台〜(月額なし) 全機能を期限なしで試せる
SlideShow - Digital Signage 単体で再生 無料(広告なし) アプリは全機能無料
ひかりサイネージ I-A(国産・NTTグループ) クラウドCMS 年48,000円〜/台+契約手数料 なし
Yodeck クラウドCMS 1画面 月$8〜 1画面まで無料
EasySignage クラウドCMS 1画面 月$7〜 1画面まで無料(ロゴ表示あり)
OptiSigns クラウドCMS 1画面 月$10〜 無料プランはあるが、Android アプリは対象外

料金は2026年10月11日時点の公式表示です(ドル建ては税別)。

スマートフォンを持つ手と、木のカウンターに置かれた黒い小型のテレビ用端末とリモコン
Android TV ボックスとリモコンだけで始められる

目的別の選び方

1台を無料で、すぐに動かしたい

SlideShow - Digital Signage が手軽です。USBメモリや端末の中の画像・動画を繰り返し流せます。公式サイトによると、アプリは個人・商用とも無料で広告もなく、画面のメニューとブラウザの管理画面が日本語に対応しています。アカウント登録もいりません。

Googleドライブに置くだけで更新したい

国産の クラウドサイネージ for Google Drive は、Googleドライブの決まったフォルダに画像や動画を入れると、画面の表示が自動で入れ替わります。月額費用はなく、1台ごとの買い切りライセンス(永久使用 900円、企業向け 2,250円)です。なお、電源を入れたときに自動で再生を始める機能は企業向けライセンスだけで使えます。

複数の画面を日本語の管理画面で管理したい

海外製のクラウドCMSでは、Yodeck と EasySignage の管理画面が日本語に対応しています。どちらも1画面なら無料で試せるので、まず1台で使い勝手を確かめ、よければ台数を増やせます。くわしくはYodeckのレビューとEasySignageのレビューをご覧ください。

契約からサポートまで国内の会社に任せたい

NTTグループの ひかりサイネージ は、専用プレーヤーアプリ(ひかりサイネージ I-A)を Google Play で配布しています。費用は年額制で海外製より高めですが、日本の会社と日本語で契約・相談したい企業や自治体には安心感があります。

Webページを全画面で表示したい

社内のダッシュボードや自社のWebページを表示するなら、キオスクブラウザの Fully Kiosk Browser が定番です。基本機能は無料で、高度な機能は1台ごとの買い切りライセンス(8.90ユーロ+税)です。アプリの設定画面は英語です。

英語でもよければ選べるアプリ

管理画面は英語ですが、機能や価格で選ぶ価値があるアプリもあります。

  • PosterBooking:画像・動画のスライドショーに絞ったシンプルなクラウド型。10画面まで無料(画面に透かしが出る)
  • piSignage:2台まで無期限で無料。管理サーバーをオープンソースで自分で立てることもできる
  • TelemetryTV・Fugo:ダッシュボードや社内情報の表示が得意
  • Kitcast:Apple TV 向けで知られるCMSの Android 版。Google Play のインストール数はまだ少ない

アプリごとの料金・無料で使える範囲は一覧ページで確認できます。

端末選びと設定で気をつけること

  • 常に表示し続けても大丈夫か:家庭用の端末は、長時間つけっぱなしにする前提では作られていないものもあります。熱がこもらない場所に置き、止まったときに再起動しやすいようにしておきます
  • 電源を入れたら自動で再生が始まるか:停電や電源の入れ直しのたびに手で操作するのは大変です。アプリと端末の両方で、自動起動に対応しているかを確かめます
  • スリープや画面オフを切る:端末の設定で、一定時間で画面が消える機能をオフにします
  • Fire TV はアプリの入手先が違う:Fire TV も中身は Android ですが、アプリは Amazon のアプリストアから入れます。Fire TV で始める場合はFire TV Stickでサイネージを始める方法をご覧ください

まとめ

  • 1台だけなら、無料の SlideShow や、Googleドライブで更新できる国産の クラウドサイネージ for Google Drive が手軽
  • 複数台を日本語で管理したいなら、1画面無料の Yodeck か EasySignage
  • 国内の会社にまとめて任せたいなら ひかりサイネージ
  • Webページを表示するなら Fully Kiosk Browser

ほかの端末もくらべたいときは端末・ハードウェアを、Windows のパソコンを使う場合はWindowsで使えるサイネージソフトの選び方をご覧ください。

2026年10月11日時点で、各社の公式サイトと Google Play の掲載内容をもとに作成しました。料金や機能は変わることがあるため、導入前に公式サイトで確認してください。