クラウド型のサイネージは、インターネット経由で中身を配信します。便利な反面、「ネットが止まったら画面も止まるのでは」と心配になる方も多いでしょう。実際には、多くのCMSが オフライン再生 に対応しており、準備をしておけば回線のトラブルで画面が真っ暗になることはほとんど防げます。

オフライン再生とは

再生端末が、配信された画像や動画を端末の中に保存(キャッシュ)しておき、回線が切れても保存した内容を表示し続ける仕組みです。回線が戻ると、新しい内容を自動で受け取ります。

当サイトで調べた範囲では、次のような説明が公式に書かれていました。

  • Yodeck:オフラインでも最大35日間再生を続ける
  • Kitcast:最後に同期した内容を再生し続ける
  • EasySignage:すべてのプランでオフライン再生に対応
  • MangoSigns:すべての端末でオフライン再生に対応
  • Fugo・PosterBooking:中身を端末に保存し、回線が切れても再生を続ける

ただし、天気・ニュース・SNS・ダッシュボードなど、その場でネットから情報を取ってくる表示 は、回線が切れると更新されなかったり、表示できなかったりします。

有線LANとWi-Fi

方法 向いている場面 注意点
有線LAN 止まると困る場所、動画が多い場合 配線が必要。Fire TV Stick などは別売りのアダプターが必要なことがある
Wi-Fi 配線が難しい場所、試しの導入 電子レンジや人の多さで不安定になることがある。電波の強さを確認する

Raspberry Pi や業務用プレーヤー、業務用ディスプレイには有線LANの端子があるものが多く、安定させたい場合に向いています。

停電・電源の入れ直しへの備え

  • 自動起動:電源が入ったら、サイネージのアプリが自動で立ち上がるように設定する
  • 画面の電源:ディスプレイが電源復帰時に自動でオンになるか、正しい入力に切り替わるかを確認する
  • スケジュールでのオン・オフ:営業時間外に画面を消す設定は、電気代の節約にもなる

設置した直後に、一度コンセントを抜いて差し直し、自動で表示が戻るかを試しておくと安心です。

止まったことに気づく仕組み

画面が止まっていても、近くに人がいないと気づくのが遅れます。多くのCMSは、管理画面で各端末がオンラインかどうかを確認できます。上位プランでは、端末がオフラインになったときにメールで知らせる機能を持つものもあります。台数が多い場合や、離れた店舗に置く場合は、この機能を確認しておきましょう。

まとめ

  • 中身を端末に保存するオフライン再生があれば、回線が切れても表示は続く
  • 止まると困る場所は有線LANを優先する
  • 停電後に自動で表示が戻るかを、設置時に必ず試す
  • 管理画面で端末の状態を確認できるCMSを選ぶ

これらを押さえておけば、クラウド型でも安心してサイネージを運用できます。