海外のサイネージCMSは、料金が安く、無料プランや無料お試しが充実しているのが魅力です。一方で、日本の会社のサービスとは勝手が違う点もあります。申し込む前に確認しておきたいポイントをまとめました。

管理画面の言語

多くの海外製CMSは、管理画面が英語です。当サイトで調べた範囲で、管理画面を日本語に切り替えられるのは次の2社でした。

  • Yodeck:日本語を含む15言語に対応
  • EasySignage:日本語を含む17言語に対応

英語の管理画面でも、操作は「画像をアップロードする」「プレイリストを作る」「画面に割り当てる」といった単純なものが中心なので、慣れれば大きな問題にはなりません。当サイトでは、英語の管理画面のCMSについても、日本語で手順を紹介していきます。

画面に表示する日本語

見落としやすいのが、画面に出す文字が日本語でもきれいに表示されるか です。

  • 画像や動画として作った中身(Canva で作ったデザインなど)は、文字も絵として表示されるので、ほぼ問題ありません
  • CMSの中で文字を入力して表示する機能(テロップ、お知らせ、メニュー表など)は、端末やCMSによって日本語のフォントが用意されていないことがあります

たとえば Yodeck の古いヘルプ記事には、日本語・中国語・韓国語の流れる文字(ティッカー)を表示するには特別な設定が必要だと書かれていました。現在は改善されている可能性もありますが、文字を多く使う場合は、無料お試しの段階で実際の端末に表示して確認しましょう。

支払い(通貨・方法)

項目 内容
通貨 多くは米ドル・ユーロ建て。EasySignage は日本から見ると円建てで表示される
支払い方法 クレジットカードが中心。会社によって PayPal や銀行振込にも対応
注意点 為替の変動で毎月の円での支払額が変わる。カード会社の海外利用手数料がかかる場合がある

経費として処理する場合、海外のサービスからの請求書(インボイス)が日本の制度に沿った形式になっていないことがあります。会社で使う場合は、経理の担当者や税理士に処理方法を確認しておくと安心です。

サポートは英語

問い合わせは、ほぼすべて英語のメールやチャットになります。翻訳ツールを使えば十分にやりとりできますが、日本の営業時間とずれることが多く、返事が翌日になることもあります。

「止まったらすぐに直してほしい」「設置から任せたい」という場合は、国内の会社に導入や保守を相談するのも選択肢です。業者に任せる目安は設置・導入の進め方にまとめています。

データの保管場所

クラウド型のCMSでは、アップロードした画像や動画は海外のサーバーに保管されます。たとえば Yodeck はアイルランドとスウェーデン、SignageNow はドイツ・EU 内のサーバーを使うと公表しています。社外秘の情報や個人情報を表示する場合は、社内の規程に合うかを確認してください。

専用プレーヤーの電源・プラグ

一部のCMSは、自社の専用プレーヤーを販売しています。

  • Yodeck Player:年払いなら無料で付いてくる。プラグは米国・英国・欧州・豪州から選ぶ形で、日本向けの選択肢はない
  • MangoSign Box:北米のみの販売
  • EasySignage EZ-2:日本への発送や電源の対応は公式には書かれていない

日本のコンセントは米国と同じ形ですが、電圧は100Vです。多くのACアダプターは100〜240Vに対応していますが、必ずアダプターの表示を確認してから使ってください。国内で手に入る Fire TV Stick や Apple TV、Raspberry Pi を使えば、この心配はありません。

規約・契約は英語が正本

利用規約や解約の条件は英語の文書が正本です。自動更新の有無、解約の方法、年払いの返金の扱いは、申し込み前に確認しておきましょう。

まとめ

海外製CMSは「言語・日本語の表示・支払い・サポート」の4点を押さえておけば、安く便利に使えます。日本語で始めやすいのは Yodeck と EasySignage、Apple TV を使うなら Kitcast が候補です。各社の違いはCMSの比較表で確認できます。